この世の物全てに意味があると考えます。
例えば、樹木の葉は有る時期がくると自然と散ります。
しかし、その葉はやがて養分となり新たな生命の源と成ります。
人間においても、それぞれこの世に生を受け、
それぞれの役割があります。
その人が無くなると、
肉体は無となりますが、
魂は新たな命となりやがて
新たな生命へと繋がって行きます。
『鉄杵(てつしょ)を磨す』と言う名言が有ります。
紹介しましょう。
「鉄杵を磨す」唐の李白、少年のとき学業未だ成らずして棄て帰る。
道に一嫗の鉄杵を磨するに逢う。白これを問う。
嫗曰く「鍼を作らんと欲す」と。白その言に感じ、遂に還りて業を卒う。(唐書)
私なりの解釈をしますと、
人は夢を持ち目標を立てます。その目標を実現することが、肝心ではありません。目標に向かって一歩一歩進むことが大切なのです。たとえ夢が叶わなかったとしても、その過程が大切なのです。
「人生とは生きつづけること」です。
「生きることに張り合いを感じること」
それが人生の喜びかと考えます。
人の命には限りがあります。
永遠の命と言うものは有りません。
人には、それぞれ寿命が決まっています。
明日かもしれませんし、1年後、
10年後、若しくは30年後かも知れません。
自分は後どのくらい生きるのか分からないから、
今を精一杯生きようとすることを疎かにしているのです。
その時が、くれば後悔しない人生を送りたいものです。
そう考えると、自ずと自分の役割が見えてくるはずです。